《術後32日目》SAS治療記 その3
日曜日の昼下がり。
お昼ご飯が終わりシャワーにでもいこうと思ったら今日は予約一杯、残念。
仕方がないので松葉杖の練習でもする事に。
まだまだ台風の影響は無いみたいです。
脇腹は両松葉杖にタオルを巻き少しはマシに。
が、今度は体重を支える手に痛みが・・・。
手のひらの親指付け根の下、丁度ぷっくりしている辺りです。
松葉杖を握る所で、変に力が入ってるのか?
色々握り方を工夫してみようかと思います。
では、続きです。
・・・・・・
麻酔は全身麻酔、入院期間7〜10日。
術前検査として血液検査、胸部レントゲン、肺活量、心電図を取る。
手術前日入院、14時に入院センターで受付。
病室は4人部屋、割と一人当たりの空間は広いです。
荷物を片付け後病棟看護師、手術室看護師、麻酔科医から説明を受ける。
この日の晩御飯後、明後日の朝迄断食です。
手術当日。
手術室には点滴棒転がしながら歩いて入室。
手術台に仰向けでセルフで寝転ぶ。
暖かなシートを掛けられたと思ったら鮮やかに術着を剥ぎ取られました。
そして麻酔医に酸素マスクをあてがわれ「点滴の管から薬を入れますと少しずつ腕がピリピリしてきてだんだん眠くなりますよー」っていう定番のセリフを聞く。
胃カメラで鎮静剤使う時も絶対粘ってやる、薬には負けるものかいなと思うのだが薬とは偉大である。
そんな野望をあっさり打ち砕き気がついたら終わってた、完敗である。
ベッドで病棟に移動中乗物酔いになりました。
ベッドで酔えるなんて・・・。
酸素マスクが付いた状態でもう少しゆっくり行ってってお願いしました。
さて、この後傷の痛みはそれほど無かったが、翌朝の朝食に落とし穴があった。
丸一日ぶりの食事、飲み込もうとした瞬間鼻から水を吸い込んでしまったあの痛さが。
鼻の中って縫えないみたいで止血は圧迫止血。
鼻の中にこれでもかとガーゼを詰めるらしい。
↑髭面すんません、黒い糸はガーゼを引抜く為
鼻呼吸はできなくて食べた物を飲み込もうとすると上顎の奥にべちゃりと張り付き鼻に逆流しようとする。
そこにあのツーンとした痛みを感じる部分があるようで食事が地獄に・・・。
鼻の入口には綿球が押し込まれ都度血が滲むと交換するが日に日に出血量は減っていった。
そして最後の難関、通称《ガーゼ抜き》
結構このワードを皆様何かしらWEB上に残しております。
それ程鼻の手術では一大イベントなんです。
外来に呼ばれ事前情報から覚悟を決める。
先生に「これ、結構ヤバイ奴ですよね?」って聞くと「女性はそうでもないけど男性は苦手みたいねー」
って男ですが・・・不安煽られただけでした。
看護師さんが膿盆を鼻の下にあてがう。
ちょっと上向いて・・・はい、いくよ〜。
鼻から赤黒く染まったガーゼ(正確には給水ポリマーみたいなものを包んであるみたい)がズルズルっと引っ張り出される。
ほんの少しの我慢だと思ったがズルズルは中々終わらない。
目の前に20㎝以上引き出されているのに。
1本目が抜けた時には緊張がMAXに達し、冷や汗と息切れが・・・。
看護師が血圧を測ったら普段上で120近くのものが90迄下がってた、普段97〜98ある酸素飽和度SpO2は91だった。
暫く隣の部屋のベッドで横になり回復を待つ。
抜いたガーゼは30㎝位はあっただろうか?
ただ、長さがわかればこっちのもの。
最初からあの長さが出る時間我慢すればいいのだ、そして2本目は呆気なく終わった。
ガーゼ抜きをしても綿球は暫く鼻に入ってた。
まだまだ分泌物は多いようで、綿球を取ると見たこと無いような大きさの鼻◯ソが取れた。
それが取れた後の清々しさは今まで味わった事の無い位だった。
鼻から息を吸った時に入ってくる量が半端ない。
こんなにも違うものかと実感しました。
退院後特に不自由なく、翌花粉症シーズンもほぼ無症状と十分すぎる効果だった。
SASのほうは、たまに嫁さんからイビキの事を言われるが以前より苦しそうな感じでないようだ、まずまず成功ではないだろうか。
ただ一つ、鼻腔が真っ直ぐになったせいでプールで泳いでいる時にストレートに水が入り易くなった事がマイナスポイントか・・・。
SAS治療はまだまだ途中、根本的には痩せなくては。
今度はマウスピースでも試してみましょうか?
ひとまず、おしまい。